普通の法務の現場録

企業法務人の管理人が、「普通の法務の現場目線」という切り口で、現場の暗黙知を言語化しようと試みているブログです。

書籍

【法務】中堅法務担当の私が足腰を鍛えなおすために読んだ本5選

法務担当歴も9年目となり、いわゆる中堅法務担当と言われる年次になっています。この年次になると、これまでは与えられた仕事をこなすことが多かったのと比較して、自分で課題を見つけて、部門内外の人にあるべき形を提示し、巻き込み、PJを進めていくような…

【書籍】スタートアップ買収の実務‐成功するオープンイノベーションのための戦略投資

スタートアップ買収の実務‐成功するオープンイノベーションのための戦略投資(増島雅和ほか編著、日本経済新聞出版)という書籍を読みました。 スタートアップ買収の実務 成功するオープンイノベーションのための戦略投資 (日本経済新聞出版) 日経BP Amazon …

【書籍】実践 ゼロから法務!:立ち上げから組織づくりまで

実践 ゼロから法務!:立ち上げから組織づくりまで(柴山吉報ほか編著、中央経済社)という書籍を読みました。 実践 ゼロから法務!: 立ち上げから組織づくりまで 作者:柴山 吉報,官澤 康平,深津 幸紀,堀切 一成,高岸 亘,桑名 直樹,飯田 裕子,岩塚 知世,橋詰 …

【書籍】Q&A 若手弁護士からの相談199問 特別編―企業法務・キャリアデザイン

Q&A 若手弁護士からの相談199問 特別編―企業法務・キャリアデザイン(京野哲也編著、ronnnor・dtk著、日本加除出版株式会社)を読みました。企業内で働く法務担当者という軸で読んだ場合の感想を書いてみます。 Q&A 若手弁護士からの相談199問 …

【書籍】スキルアップのための企業法務のセオリー(第2版)

スキルアップのための企業法務のセオリー(第2版)(瀧川英雄、第一法規)を読みました。企業法務に携わり始めたばかりの人が暗黙知を学ぶための書籍としては、やはりこの本を薦めることになろうと思います なお、第1版との比較というよりは、第2版をゼロベ…

【書籍】キャリアデザインのための企業法務入門

キャリアデザインのための企業法務入門(松尾剛行、有斐閣)を読みました。地に足付けているけども前向きなやる気を出させる書籍という印象です。 キャリアデザインのための企業法務入門 (単行本) 作者:松尾 剛行 有斐閣 Amazon 1.本書の位置づけ 本書の狙…

【書籍】契約解消の法律実務

契約解消の法律実務(松田世理奈・辛川力太・柴山吉報・高岸亘、中央経済社)を読みました。契約解消という切り口の実務書はほぼ見たことがなかったため、興味深く読みました。 契約解消の法律実務 作者:松田 世理奈,辛川 力太,柴山 吉報,高岸 亘 中央経済グ…

【法務】ビジネス法務 2022年8月号 感想

ビジネス法務2022年8月号の特集の1つが「25社の経験に学ぶ 私が悩んだ契約書業務と解決プロセス」というものであり、個人的に興味をひくものであったため、読んでみました。以下にて、その中でも個人的に気になった記事の感想を書きます。 ビジネス法務 2022…

【法務】一法務担当者の「書籍の購読」状況を記録する

先日、また、Twitterで某法務系スペースが開催されていました。参加者の人数も100人を超えていました。テーマは「法務部員は爪を研げ」というものでした。 これを聴き、数年後に振り返る意味も込めて、一法務担当者である私の現時点での書籍の購読状況を記録…

【書籍】優越的地位濫用規制と下請法の解説と分析【第4版】

優越的地位濫用規制と下請法の解説と分析【第4版】(長澤哲也、商事法務)を読みました。 優越的地位濫用規制と下請法の解説と分析〔第4版〕 作者:長澤 哲也 商事法務 Amazon 1.本書の対象と思われる読者 本書は、優越的地位濫用規制と下請法規制に関し、…

【書籍】独禁法の授業をはじめます

独禁法の授業をはじめます(菅久修一、商事法務)を読みました。 独禁法の授業をはじめます (授業シリーズ) 作者:菅久 修一 商事法務 Amazon 1.本書の想定される読み手 本書は、公正取引委員会事務総長である著者によって書かれた「独禁法の入門書」となっ…

【書籍】Q&Aでわかる業種別下請法の実務

Q&Aでわかる業種別下請法の実務(長澤哲也・小田勇一編、学陽書房)を読みました。 Q&Aでわかる 業種別 下請法の実務 作者:長澤 哲也,小田勇一 発売日: 2021/04/16 メディア: 単行本 1.本書の特徴 本書は、下請法のコンプライアンスリスクに関して、「…

【書籍】今日から法務パーソン

今日から法務パーソン(藤井豊久・守田達也編著、商事法務)を読みました。 今日から法務パーソン 作者:藤井豊久,守田達也,企業法務向上委員会 発売日: 2021/03/10 メディア: 単行本 1.本書の想定する読者 本書の想定する読者は、まさにタイトルにもあるよ…

【書籍】弁護士になった「その先」のこと。

弁護士になった「その先」のこと。(中村直人・山田和彦、商事法務)を読みました。 弁護士になった「その先」のこと。 作者:中村 直人,山田 和彦 発売日: 2020/07/24 メディア: 単行本 ● 本書の趣旨 本書は、会社法等で著名な弁護士である中村直人弁護士が…

【書籍】新型コロナ危機下の企業法務部門

新型コロナ危機下の企業法務部門(経営法友会編、商事法務)を読みました。 新型コロナ危機下の企業法務部門 発売日: 2020/06/24 メディア: 単行本 ● 本書の趣旨 本書は、企業内法務の互助団体である経営法友会*1にて企画された書籍であり、そのテーマは、新…

【書籍】Q&Aでわかる業種別法務 製造

「Q&Aでわかる業種別法務 製造」(日本組織内弁護士協会、中央経済社)を読みました。メーカーでの法務経験が浅い法務担当者が全体像を掴むためには良い書籍かと思いました*1 製造 (【Q&Aでわかる業種別法務】) 発売日: 2020/03/18 メディア: 単行本 ● 本…

【書籍】研究・製造・販売部門の法務リスク

研究・製造・販売部門の法務リスク(松下電工株式会社法務部編、中央経済社)を読みました。メーカー法務に取り組むにあたって、目の前の事業のどこにどのようなリスクが潜んでいるかを知るためには非常に良い本かと思います。 研究・製造・販売部門の法務リ…

【書籍】企業法務のための初動対応の実務

企業法務のための初動対応の実務(長瀬佑志・長瀬威志・母壁明日香、日本能率協会マネジメントセンター)を読みました。対応類型×時系列という切り口で初動対応の在り方を整理している点は参考になると思います。 企業法務のための初動対応の実務 作者:長瀨 …

【書籍】法務の技法 第2版

法務の技法第2版(芦原一郎、中央経済社)を読みました。「仕事」のノウハウ集でありますが、その考え方の基礎に「法律」的な思考を用いる点に大きな特徴があると思いました。 法務の技法(第2版) (「法務の技法」シリーズ) 作者:芦原 一郎 出版社/メーカ…

【書籍】事業担当者のための逆引きビジネス法務ハンドブック

事業担当者のための逆引きビジネス法務ハンドブック(塩野誠・宮下和昌、東洋経済新報社)を読みました。「事業戦略」軸で自身の法律知識を整理するにあたって非常に有益な書籍と感じました。 事業担当者のための逆引きビジネス法務ハンドブック 作者:塩野 …

【書籍】メーカー取引の法律実務Q&A

読んで字のごとく、メーカー取引という切り口から法律実務を論じる本として出版された「メーカー取引の法律実務Q&A」を読みました。結論としては、メーカー取引に携わる方であれば、座右に置いておく価値ある1冊と思います。 メーカー取引の法律実務Q&A …

【書籍】IoT・AIの法律と戦略 第2版

先日、「IoT・AIの法律と戦略 第2版」(福岡真之介編、商事法務)を読みましたので、備忘録を記載します。 IoT・AIの法律と戦略〔第2版〕 作者:福岡 真之介,桑田 寛史,料屋 恵美 出版社/メーカー: 商事法務 発売日: 2019/03/18 メディア: 単行本 ● 本書…

【書籍】図解不祥事の予防・発見・対応がわかる本

図解不祥事の予防・発見・対応がわかる本(中央経済社、竹内朗編・プロアクト法律事務所著)を読みました。 企業のコンプライアンスリスク対応に関するリスクマネジメントとは何かを学ぶにあたっては、非常に有意義な本でした。 図解 不祥事の予防・発見・対…

【書籍】企業不祥事を防ぐ

「企業不祥事を防ぐ」(國廣正・日本経済新聞出版社)を読みました。危機管理分野で著名な國廣弁護士によって書かれた本であるということで手に取ったのですが、同弁護士の想いが込められた非常に読み応えのあるものでした。 企業不祥事を防ぐ [ 國廣 正 ]ジ…

【書籍】契約書作成の実務と書式 第2版

契約審査に用いる「良い」本としてあげられることが多い「契約書作成の実務と書式 第2版」(阿部・井窪・片山法律事務所/編)を読み終えましたので、一法務担当者である自分自身がどういった点に「良さ」を感じるかをまとめてみたいと思います*1 契約書作成…

【書籍】ルールメイキング:ナイトタイムエコノミーで実践した社会を変える方法論

先日、図書館をぶらぶらしていたところ、特集コーナーにて、「ルールメイキング:ナイトタイムエコノミーで実践した社会を変える方法論」(齊藤貴弘・学芸出版社・2019年)*1という書籍が目に留まり読んでみたところ、非常に興味深かったので、備忘録を置い…