普通の法務の現場録

企業法務人の管理人が、「普通の法務の現場目線」という切り口で、現場の暗黙知を言語化しようと試みているブログです。

【法務】BUSINESS LAW JOURNAL 2020年6月号 感想

  Business Law Journal2020年6月号を読みました*1

Business Law Journal 2020年 06 月号 [雑誌]

Business Law Journal 2020年 06 月号 [雑誌]

  • 発売日: 2020/04/21
  • メディア: 雑誌
 

 

● 法務部門CLOSE UP アルプスアルパイン株式会社法務部(前掲12頁)

 法務部門の紹介記事ですが、本号においてはアルプスアルパイン株式会社の法務部門が取り上げられておりました。

 で、この記事で気になったのは次の点です。

コミュニケーションの重要性は日頃から意識しています。部内でも、各課のマネージャー同士が毎朝のミーティングを欠かさずに行っているほか、週1で開く全体ミーティングにおいても、各部員が担当案件を紹介する時間を設けるなど情報共有に努めています。

また、正式なミーティングの場に持ち出すほどではないものの、「何となく知りたい」あるいは「何となく全員に共有しておいたほうがよいかも・・・」といったレベルの話題もあると思います。 そのようなトピックについては、気軽に投稿できる部内SNSの場で情報共有をしています。

 法務部門においても、様々な情報共有方法がとられていると思います。ここにあげられているものでも、ミーティングでの共有、SNSを用いた共有、課長レベルや担当者レベルの共有等、様々な場とレベルでの共有手段を見ることができます。

 じゃあ、結局、法務部門における情報共有の目的って何なのかと問われると意外と難しいと思っています。例えば、上記のようなミーティングでの情報共有であれば、報告された案件に関して合議的なプロセスを踏むことで、より多面的な案件検討を行うことにあるのかもしれません。また、SNSの場合であれば、純粋に知らないことを聞くという側面が強調されていくのかもしれません。さらには、こういった「場」を設けずとも、ちょっといいですか・・・?そういえば案件って・・・?みたいに自然に会話が生み出されることで部員間のシナジーが生まれるのかもしれません。

 要するに何が言いたいかというと、情報共有することそれ自体も意味はあるのかもしれませんが、それ自体が目的になることを超えて、その先に何を意図しているのかを考えていくことが必要なのかなぁと。特に、コロナの状況下で在宅勤務が進みましたし、在宅勤務は今後も続いていくのかもしれませんので、より、情報共有の意義というのは考えていくべき課題のように思われます。

 難しいですね。

 

以上

 

*1:7月号が来ているというのに・・・。