【法務】一法務担当者なりに在宅勤務を通して感じていること その2
さて、先日、緊急事態宣言が解除されました。
相も変わらず在宅勤務を続けてまいりましたが、前回の記事に引き続き、在宅勤務において感じていることを述べていきます。
前回の記事はコチラ。
まずは、ミーティングについて。
在宅勤務を行っていると、どうしてもリアルにおける対面でのミーティングはできませんので、TeamsやZoomといったツールを用いてのWebミーティングが主たるものになります。このミーティングの「目的」というものには様々なものが考えられるわけですけども、法務部門におけるミーティングの一つに「情報共有」目的のミーティングがあるように思います。
このミーティングを対面で行うか、Webで行うかで違いがあるかをいろいろと考えながら実行してみたのですが、正直なところ、あまり違いは感じられませんでした。
ただ、改めてこのようなミーティングに向き合ってみると、法務部門において「情報共有」を行う意図って何なのだろうかという極めて根本的な部分をきっちり理解できていなかったと気づきました。
例えば、情報を共有することで誰かが対応できなかった場合に別の人が対応できるようにすること、誰かの担当案件を多角的な視点から検討すること、他人の担当案件をケーススタディとして学ぶことで疑似的なOJTとすること、といったように、自分たちにとって、このような「情報共有」には何の意義があるのだろうかと改めて考えてみると、中々アウトプットに繋げられていなかったなぁと。
油断していていれば流れていってしまう「当たり前」をしっかり考えるのって大事だよなぁと再認識する機会にはなっております。
次に、ミーティング以外のコミュニケーションについて。
対面でのコミュニケーションができないとなると、メールやチャットといったテキストベースのコミュニケーションが主たるものになってしまいます。実際やってみると、ある程度の信頼関係ができた人に何かを聞いてみるかと感じた際には、チャット等ですぐさま聞けば、対面の場合とそれほどの違いは感じないようにも思っています*1。
ですが、よく考えてみると、減ったしまったコミュニケーションがあるなぁと思うんですよね。例えば、誰かが文献を読んでいるなどしている場合に「その文献は面白いの?」みたいなコミュニケーション、案件に関する話をしているときに偶々それを聞いた人が「それに詳しい人知ってるよ!」みたいなコミュニケーションは減ったなぁと。
意識をしたコミュニケーションはわりとチャットツールで代替できるような気もしましたが、意識をしない偶然のコミュニケーションは未だうまく代替できていないような気がします。もちろん、このような偶然のコミュニケーションというのが、仕事の付加価値にどれだけ役立っていくのかはわからないのですが・・・。
在宅勤務というとどうしても、どうすればITツール等を用いて代替できるかに焦点が当たってしまいがちだと思うのですが、良い機会ですし、そもそもの目的って何なのだっけ?、そういえばなくなってしまったものもあるよなぁといった側面にも考えを巡らせてみるのも良いかと感じております。
以上