普通の法務の現場録

企業法務人の管理人が、「普通の法務の現場目線」という切り口で、現場の暗黙知を言語化しようと試みているブログです。

【その他】積読を「ゼロ」にしてみました

 半年ほど前のことですが、「積読」が非常に気になりだしました。数えてみたところ、30冊ほどの積読が存在しておりました。

 このままでも良かったのですが、このままでは良くないとぼんやりと考えた結果、積読を「ゼロ」にしようと思い、半年ほどかけてコツコツとその数を減らすことに成功し、この度、見事「ゼロ」になりました。

 そこで、折角なので、その方策を振り返っておきます。

 

● 積読があることで感じていたこと

 積読があったことで最も感じていたことは、「義務感」のようなものを感じてしまったことだと思います。

 積読があろうがあるまいが、どの本を読むのかは自分で読みたい本を読めばよいわけですから、本来であれば義務感のようなものを感じる必要はないのだと思います*1。しかし、本棚に買ったけれども読んでいない本が存在しているだけで、どういうわけか、自分の場合は変な義務感を感じてしまっておりました。具体的にいうと、この本を読んだら次はあの本を「読まなくては・・・」といったものです。要するに、「読まなくては」という意識が働いていたのだと思います。

 

 次に感じたこととしては、本を購入する際に「罪悪感」のようなものを感じてしまったことだと思います。

 本屋でぷらぷらしていると、面白そうな本が目に付くんですね。当初買おうと思っていた本はもちろん買うわけですが、それ以外にも、ついでにこれも買っとくかと思い、ついつい買ってしまうんですね。そして、家に帰って、積読の現実を見て、またやってしまった・・・と感じる。そういったことが、繰り返されていたように思います。

 

 その他、積読玄人になると、家にある本をもう一冊買うといった現象もみられるようになるようです。

 

● 積読解消のための方策

 こういったことで変なストレスを感じてしまうのはよくない、必要な本を必要なときに必要な分だけ購入する方針の方が良いのではないか*2などと考え、積読解消を試みることにしました。

 

 まずは、積まれて本棚で眠っている本を強い意思を持って読むという己の強固な意思に頼るというドストレートな作戦で臨むことにしました。

 3日で挫折しました。

 そもそも、こういう強固な意志が継続するようであれば、積読が生じることはなかったのだと思います。己の意思の弱さを認識した瞬間でした。

 

 他に何か良い方法はないかと考えました。

 いろいろ考えたのですが、思いついた方策としては、真正面からの突破が無理であれば、外堀を埋めるしかないというものでした。具体的に言うと、まずは「本」以外のものを整理し、最終的に「本」を整理せざるを得ない状況を作る作戦です。どうしても、「本」は一冊読むのに時間もかかり、整理の結果が出るまで時間がかかるので、積読解消のモチベーションが続きにくい、それならば、整理の結果が出やすいものから整理していく方がおそらくモチベーションが続くだろうというものです。

 そこで、早速、本以外の物の整理を始めました。服を整理し不要なモノは売る、書類を整理する、PCのデータを整理するといったように、本以外のものを整理し、整理するモチベーションを少しずつ高めていきました。

 そうすると、不思議なことに、他のモノを整理した後だと、「本」だけがダボついていることに違和感を感じるんですよね。結果、自然と積読を解消するモチベーションも湧いてくるんですよね。もちろん、積読のみに集中するモチベーションは中々続かず、途中、別の本を購入するなどもしてしまうこともありましたが、何とか、半年かけてコツコツと積読を「ゼロ」にすることに成功しました。

 

● 終わりに

 私の場合、積読を「ゼロ」にするという方針をとりましたが、積読が「ある」というのもそれはそれで楽しいかもしれません。本はその時に読もうと思えなかったとしても、時が来たら読もうと思えるようになるものもあるように思います。そういった自分自身の「変化」と「本」を重ね合わせて積読を楽しむというのも一つの方法だと思います。

 ただ、私は、今回、積読を「ゼロ」にするという方針でいくことにしました。積読がなくなった世界で何か変化が起きるのか。楽しみです。

 

以上

*1:スキルアップのために購入した等の「明確な目的」が存在しているのであれば、義務感というのは感じるのかもしれません。

*2:トヨタ生産方式読書ver。