普通の法務の現場録

企業法務人の管理人が、「普通の法務の現場目線」という切り口で、現場の暗黙知を言語化しようと試みているブログです。

【法務】一法務担当者なりに在宅勤務を通して感じていること その3

 さて、街に活気が戻ってきたと思ったら、またもや感染者数の増加のニュースを耳にするようになりました。

 

 人間、悲しいかな忘れていく生き物ですので、いろいろと書き留めておこうと思います。

 

 前回の記事はコチラ。

chikuwa-houmu.hatenablog.com

 

 在宅勤務も始まった当初は、家で仕事なんてできるのかよ・・・、Web会議のときとかどんな服装にしたら良いんだ・・・などと考えてみたりもしましたが、「慣れ」とは恐ろしいもので、今やそんなことは一切気にならなくなりました。今や、中々、快適に仕事ができているように思います。

 

 そうしたら、次は、出社する必要はあるのだろうかという疑問が湧いてくるわけです。そんなことを考えていたところ、国内企業においても、在宅勤務を原則とするといったニュースや国内オフィスの面積を半分にするといったニュースなど、コロナ前では想像すらしていなかったようなニュースが多々耳に入ってくるようになりました。

 

 これはこれでアリだと思いますが、ふと、出社がゼロになるとできなくなることはほんとにないのか?という素朴な疑問が自分の中で生まれてきました。

 

 仕事における自分のこれまでを思い返してみるに、周囲の人々のスキルを「盗む」というのはかなり意識してきたように思います。

 例えば、法務の仕事をしていると、事業部門から、●●のような判例はないのですか!?と言われることがあるかもしれません。これに対し、判例検索ツール等により、適切な判例を調べ、分析し、まとめるといったことは、リーガルリサーチの本や判例の読み方を記載した本によって学べると思います。ですが、ほんとに、この質問に真正面から答える必要があるのか、判例を検索することは当該課題解決にあたって正しい解ではないのではないか、仮に正しい解ではないとするとどう対応すれば良いのか、場合によっては感じ良くいなすコミュニケーションはどうしたら良いのか等は、中々、本では学べないところではあります。

 こういったある意味でのスキルに関し、自分で課題を見つけ、自分で成長していければ良いですが、それが難しいならば、他の人が何をやっているか「観察」するのは一つの解だと思います。在宅勤務になってからは、こういった「観察」が中々できなくなったなぁとは感じています。

 

 もちろん、在宅勤務でも聞いてみれば良いのでしょうが、この法律の考え方ってどう考えるんですかね?と尋ねるのと、感じ良さ気にいなす方法ってどうすれば良いですかね?と尋ねるのとでは、遠隔でのコミュニケーションでは少し差があるようにも感じます。

 

 こういった面を含め、これまでとはいろんな面で考え方を変えていかねばなぁと強く感じているところです。在宅勤務も続いて「慣れ」てしまいましたが、適切な意識の「変化」*1も必要だなぁと感じるところです。

 少しの試みとして、やることがあるときは在宅にて作業をし、やることがないときは出社してみるといったことも試してみようかなぁと思うところです。

 

以上

 

*1:従前の仕組みを無理やり維持することではない。